宝積山 光前寺(長野県)

2022年6月2日

宝積山 光前寺は長野県駒ケ根市にある天台宗のお寺です。

今年は七年に一度の御開帳の年で、2022年6月30日まで本堂内へ入り、
近くでご本尊の不動明王様を拝観できます。

拝観料は 高校生以上が500円で中学生以下は無料です。

光前寺には参道に続く石垣の石と石の間、本坊客殿の縁の下の一部などに光苔が自生しています。

光苔は光の反射によって見え方に差がございます。様々な角度から丹念にお探し下さい。

とありますが、全然光ってるように見えませんでした・・・

光苔を見られるのは4月中旬から10月の下旬までの時期に限られるそうで、それ以外の時期は寒さで冬枯れとなり見ることができないとのことです。

敷き詰められたコケが見事です。ふかふかな絨毯のよう。

立派な三門をくぐると右手にパワースポットで人気の樹齢およそ700年の三本杉が現れます。

幹の太さと高さに圧倒されます。

そして正面の階段を上ると本堂があります。

光前寺には早太郎伝説というものがあります。↓

霊犬 早太郎伝説(れいけん はやたろうでんせつ)

今よりおよそ700年程も昔、光前寺に早太郎という山犬が飼われておりました。

遠州府中(静岡県磐田市)見付天神社では田畑が荒らされないように、毎年祭りの日に娘を生け贄として神様に捧げるという悲しい習わしがありました。

ある年、村を通りかかった旅の僧がその正体をみとどけることにしました。

祭りの夜、大きな怪物が現れ
『今宵、早太郎は居るまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな』
などと言いながら、娘をさらっていきました。

僧はすぐさま信州へ向かい、光前寺の早太郎をかり受けて急ぎ村へと帰り、次の祭りの日には早太郎が娘の代わりとなって怪物と戦い退治しました。

早太郎は戦いで傷を負いましたが、光前寺までなんとか帰り着くと和尚さんに怪物退治を知らせるかのように一声高く吠えて息をひきとってしまいました。

そして現在、光前寺の本堂の横に早太郎のお墓がまつられています。

また、早太郎をかり受けた僧は供養にと《大般若経》を写経し光前寺へと奉納し、この経本は光前寺の宝として大切に残されています。

現在南信濃に残る唯一の三重の塔。初代立川和四郎(富棟)、その子四郎治(富方)により文化5年再建。県宝に指定されています。

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