北海道㊶ ~雌阿寒岳 登山~
2022年8月21日
雌阿寒岳
雌阿寒岳とは
雌阿寒岳は8つの火山で構成される成層火山群の総称で、ポンマチネシリが標高1,499mの雌阿寒岳の主峰です。
一般に「阿寒岳」というと、この雌阿寒岳を指します。
阿寒湖南西部では最も標高の高い山で、往復4時間程度で登山でき、初心者でもチャレンジできることで幅広い年齢層から人気の山です。
6月から7月には多くの高山植物が咲き、雌阿寒岳と阿寒富士の間には美しい花の草原が広がります。
白い花のメアカンフスマと黄色い花のメアカンキンバイはどちらも雌阿寒岳で初めて発見された植物です。
雌阿寒岳登山 3つのコース
- 雌阿寒温泉コース(全長3.0km 高度差800m コースタイム往復4時間)おすすめ
雌阿寒温泉コースは、アカエゾマツの森から始まり、その後ハイマツ帯となっていきます。
5合目を過ぎるとオンネトー湖を一望でき、疲れが吹っ飛びます。
そこから足元はガレ場にかわり、体力がない中、苦しい上りとなりますが、9合目を過ぎると、火口内の赤沼と白煙が見え、山頂までは景色の良さで疲れを忘れていっきに歩くことができます。
オンネトーコースよりは勾配がきついですが、コース全長は短いため、多くのひとがこのコースを利用しています。
登山口の近くに雌阿寒温泉町営駐車場(登山口近くの臨時駐車場含めて約70台)があり、トイレもあります。
- オンネトーコース(全長4.4km 高度差860m 往復5時間)
オンネトーコースは、オンネトー野営場から始まり針葉樹と落葉樹が混ざった森の中を進みます。
5合目付近のハイマツ帯では景色が開け、背後にはオンネトー湖を望め、6月〜8月には雌阿寒岳と阿寒富士の間に高山植物の花が咲きます。
8合目から足元はガレ場となり、砂地が多く歩きにくくなります。
7合目分岐から阿寒富士への登山口があり、往復所要時間はおよそ1時間30分です。
登山口はオンネトー国設野営場の駐車場(100台)にあり、野営場のトイレ(冬季閉鎖)が利用できます。
- 阿寒湖畔コース(全長6.2km 高度差760m 往復6時間)
阿寒湖畔コースは、アカエゾマツの森が広がる林道から傾斜のゆるやかな道です。
1000メートル付近からはハイマツ帯に変わり、東岳や南岳、阿寒富士の3座を望めるコースで、ゆっくりと景観を楽しみたい方向けです。
雌阿寒温泉コースで頂上を目指す
天気が良いということで、前日から雌阿寒温泉町営駐車場で車中泊。
翌朝7時に出発です。
徒歩30秒ほどで登山口に到着。前日の雨でぬかるんでいます。
登山口から400mで1合目。アカエゾマツの樹林帯を歩きます。
2合目へ向かう途中、ハシゴがあります。木の根っこで山道が覆われていてつまづくこと数度・・・
登山口のぬかるみに滅入りましたが、そのあとはたいして道はぬかるんでいませんでした。
そして3合目。まだ森の中。ここから先は森林限界に入り、ハイマツ帯に変わっていきます。
4合目でやっと視界が開けます。かなり見晴らしがよくなりすがすがしいです。道は木の根っこがなくなり大きな石や岩になります。
5合目。景色が素晴らしい。
6合目。
7合目。イワブクロがきれいに咲いています。遠くにはオンネトー湖。
以前このあたりでクマの目撃情報アリのため、休まず進みます。
8合目。足場が崩れる石なので非常に歩きにくいです。景色はいいんですけどね・・・
日差しを遮るものがなくなり暑さがこたえます。この日は風がなく暑い暑い。サングラスと帽子は必須。
9合目。ここから暑さとの戦いになりました。あともう少しなんだけどつらい・・・
山の表情がガラッと変わりSF映画のような風景になりました。
赤沼もくっきり。
ようやく山頂に到着!
快晴で風がほとんどなく、気温17度と最高のコンディションでした。
阿寒湖と雄阿寒岳(阿寒湖の右がわ)もくっきりと見えてます。
阿寒富士。きれいなシルエットです。
そして青沼が美しい。神秘的です。
あまりにも景色が素晴らしくて1時間も休憩してしまいました。
下りは足元が砂利で滑りやすいことと、登ってくる人を優先しながらの下山だったため上りより時間がかかってしまいました。
わたしのトータル所要時間はなんと・・・
5時間38分です!!!
4時間の往復とは考えないほうがいいかも・・・わたしが遅いだけかもしれませんが・・・